ラジコンを再開してから、ずっと気になっていたことがありました。
「1/10じゃなくて、もっと小さいラジコンってどうなんだろう?」
昔の僕の感覚では、本格的なRCカーといえば1/10や1/12。小さいラジコンには、どうしても「おもちゃっぽい」という先入観がありました。
せっかく大人になって、もう一度ラジコンを始める。それなら、ちゃんとした1/10を買ったほうが満足できるんじゃないか。
実際、最初はそう思っていました。
ところが、MJX HYPER GO 14302を買って走らせてみると、その見方はかなり変わりました。
小さくて、軽くて、気軽に持ち出せる。それなのに、走らせると猛烈に速い。
そしてダートへ持ち込んだら、楽しさだけではなく、1/14ならではの弱点にも出会うことになります。
今回は、僕が初めて手にした1/14ラジコン、MJX HYPER GO 14302の購入から初走行、ダートで起きたステアリングトラブル、ダストカバー導入までの話です。

小さいランチア・デルタ。それだけでもかなり危険
14302を見て最初に惹かれたのは、やっぱりこの姿でした。
ランチア・デルタ。
しかも、ただ「それっぽい」ボディではなく、正式にライセンスを受けたモデルです。角張ったシルエットと、いかにもラリーカーらしい佇まい。僕のような世代には、この時点ですでにかなり危険です。
そして仕様を見てみると、「小さな完成済みラジコン」という言葉から想像していたものとは、だいぶ違いました。
動力は、。駆動方式は、です。足まわりには、を装備。さらに、まで載っています。
Amazonの商品説明では最高速度42km/h。
こんなに小さいのに、42km/h?
組み立て済みで送信機などがそろったなので、基本的にはバッテリーの充電や送信機用電池の用意をすれば走らせられます。
調べるほどに、これは「小さいおもちゃ」ではなく、趣味のラジコンをそのまま凝縮した一台なんじゃないかと思えてきました。
2026年6月20日、Amazonで購入
結局、Amazonでポチりました。
購入日は2026年6月20日。販売元はARRISHOBBYでした。

届くのを待つ間も、1/14というサイズへの不安は残っていました。
1/10と比べれば、当然ながら小さい。止めて眺めたときの存在感や、実車らしい迫力なら、やっぱり1/10のほうが上ではないか。
一方で、小さいからこその魅力もありそうでした。
軽い。持ち運びやすい。そして完成済みなので、思い立ったときに遊びやすい。
大人の趣味では、この「ちょっと走らせよう」が実行しやすいことは、思っている以上に大切です。仕事や家のことがある中で、準備が大がかりだと、遊ぶ前に腰が重くなってしまう。
その点、1/14はなかなか都合のいいサイズに見えました。
初めて走らせたら、先入観が吹き飛んだ
実際に走らせてみると、「小さいから、おもちゃっぽいんじゃないか」という心配は、ほぼ吹き飛びました。
速い。
とにかく速い(笑)。
小さな車体が一気に加速するので、体感速度がものすごい。最初はフルスロットルにするのをためらうほどでした。
もちろん、ただ速いだけではありません。4WDで路面を蹴り、ステアリングとスロットルの操作に車体がきちんと応える。ジャイロの補正にも助けられながら、自分でラジコンを操っている感覚がしっかりあります。
ライトを点けて走らせると、これがまた格好いい。
止めてじっくり眺めれば、1/10のほうが存在感はあります。でも走り始めてしまうと、「1/14だから物足りない」とはほとんど感じませんでした。
むしろ、小さなランチア・デルタが猛烈な勢いで走り回ること自体が、このマシンならではの面白さになっています。

1/14には、1/10とは別の楽しさがある
14302を買う前は、「どうせ買うなら1/10のほうがいいんじゃないか」と考えていました。
でも、実際に所有してみると、そもそも単純に優劣をつけるものではないと分かります。
1/10には、大きなボディの存在感や、実車らしいプロポーションがあります。
一方の1/14には、小さくて軽く、気軽に持ち出せるのに、走らせると猛烈に速いという別の楽しさがある。
これはスペック表を眺めていただけでは、いまひとつ実感できませんでした。14302を自分で走らせて、初めて分かったことです。
もうひとつ嬉しかったのは、14302が完成品でありながら、壊れたら終わりのラジコンではなかったことでした。
分解できる。タイヤや部品を交換できる。補修部品も用意されている。
つまり、走らせるだけではなく、ちゃんと「いじって遊べるラジコン」なんです。
昔ラジコンをやっていた人間にとって、これはかなり重要でした。
そして僕は、このあと14302を何度も分解することになります(笑)。
ダートへ持ち込むと、一気にラリーカーらしくなった
14302はラリーカーです。
そうなると、きれいな舗装路だけではなく、やっぱりダートを走らせてみたくなります。
近所の公園のフラットダートへ持っていきました。
小さな車体が砂の上を4WDで駆け回る。少し滑りながら向きを変え、姿勢を立て直して加速していく。その姿は、まさにラリーカーでした。
「1/14、いいじゃん!」
すっかり気をよくしていました。
ところが、その最中に異変が起きます。
突然、ステアリングが効かなくなった
走行中、急にステアリングがまともに効かなくなりました。
最初に頭をよぎったのは、「サーボが壊れた?」ということ。
は、人間でいえば、ハンドルを回す腕のようなもの。ここに不具合が起きれば、当然、車は思うように曲がれません。
ところが確認していくと、単純なサーボ故障ではなさそうです。
仕方がないので車体を分解し、ステアリングまわりを順番に調べていきました。
そして最後に見つけた原因が――
小さな石。
ダート走行中に入り込んだ小石が、ステアリング機構に噛み込んでいたのです。
たったひとつの小石です。それでも、噛みどころが悪ければ操舵できなくなる。
これは困りました。


砂なら掃除すればいい。でも、小石で曲がれないのは困る
ダートを走れば、車体が砂だらけになることは覚悟していました。
砂が入るだけなら、走行後に掃除すればいい。
でも、小石が機構に噛み込んでステアリングが効かなくなるとなると、話は別です。その場で走行を続けられませんし、今回は原因を見つけるために分解まで必要になりました。
14302は速い。ダートで走らせると、さらに楽しい。
ただし、ダートでは車体内部へ異物が入り、動く部分に噛み込む可能性がある。僕の14302では、実際にそれで操舵不能になりました。
無条件に「ダートも最高」とは言えません。楽しいからこそ、何か対策をしておきたいところです。
そこでAmazonを探し、14302用のシャーシダストカバーを購入しました。2026年7月13日のことです。
車体内部への砂や小石の侵入を、少しでも減らせればという狙いでした。
ただし、ここは注意が必要です。
このダストカバーが覆うのは主にシャーシ内部で、フロントのやステアリング機構まで完全に覆ってくれるわけではありません。
つまり、僕が実際に経験した「小石がステアリング機構に噛み込んで操舵できなくなる」というトラブルへの直接的な対策にはなりません。
砂だらけになるのを多少軽減する効果は期待できますが、ダートを走る以上、フロント周辺への小石の侵入リスクそのものは残ります。
このあたりは、14302をダートで遊んでみて初めて分かった弱点でした。

※2026年8月16日追記:ダストカバーの保護範囲について、誤解のないよう説明を補足しました。
こうして14302は、買ったまま走らせるだけの一台から、トラブルに合わせて手を入れる「自分のラジコン」へ少しずつ変わっていきました。
次は、数ミリのワッシャーに振り回される
小石の原因を見つけ、シャーシ内部の汚れ対策としてダストカバーも用意しました。
これで一安心――とはなりませんでした。
今度はホイールまわりを触っているときに、小さな樹脂製のをひとつなくしてしまったのです。
なくしたのは数ミリほどの樹脂製で、普段なら気にも留めないような小さなパーツでした。
そのときの僕は、まだ楽観的でした。
「タイヤ&ホイールセットを買えば、これくらい一緒に入っているだろう」
ところが、届いたセットを開けてみると――入っていません。
さて、どうしよう。
この数ミリのワッシャーを探したことから、今度はYOYOHOBBYというRCショップを利用することになります。
そして、ワッシャーひとつを探していたはずなのに、気づけば注文は1万円以上。
いったい、どうしてそうなったのか。
その話は、第2回で。












