ラジコンを再開してから、あらためて思うことがあります。
速いRCカーは、たしかに楽しい。
でも、自分が見たいのは最高速ではありません。
コーナーへ入ったときに少し車体が沈む。
向きが変わる。
土の上でタイヤが少し滑る。
そして、実車のラリーカーみたいに立ち上がっていく。
そんな走りです。
今、そのために少しずつ手を入れているのが、TT-02のランチア・デルタです。
中古のTT-02から始まった
この車は、新品キットから組んだものではありません。
中古で手に入れたTT-02のがベースです。
購入時からいくつか手が入った車体でしたが、そこからさらに、自分の好みに合わせて少しずつ育てています。
ボディも、最初についていたものではなく、後から手に入れた、より実車らしいライト付きのランチア・デルタに交換しています。
ラジコンを再開して感じるのは、こういう楽しみ方もすごくいいということです。
最初から完璧な一台を買うのではなく、
今ある車を、自分が好きな方向へ少しずつ育てていく。
昔ラジコンをやっていた頃も、たぶんこういうことが好きだったんだと思います。

目指しているのは「速いTT-02」ではない
TT-02は、パーツも豊富で、速くしようと思えばいくらでも速くできます。
モーターを変える。
ギヤ比を変える。
足まわりを固める。
車高を下げる。
グリップするタイヤを履く。
サーキットでタイムを出すなら、その方向が正しいと思います。
でも、僕がこのデルタに求めているのはそこではありません。
欲しいのは、
「ラリーカーらしく走るTT-02」
です。
実車のデルタが舗装路だけを綺麗に走っている姿より、少し荒れた路面を車体を動かしながら駆け抜ける姿の方が好きです。
だからRCでも、車体がまったくロールせず、レールの上を走るように曲がるより、少し姿勢を変えながら走ってほしい。
速さそのものより、
走っている姿がカッコいいか。
今はそちらの方が大事です。
モーターはトルクチューン
現在、モーターはを使っています。
もっと速いモーターを載せることもできます。
でも、フラットダートで走らせることを考えると、むやみにパワーを上げても扱いにくくなるだけだと思っています。
土の上ではタイヤが簡単に滑ります。
そこへさらに大きなパワーを入れれば、速くなるというより、ホイールスピンが増える可能性もある。
それより、
低い速度から扱いやすく、
スロットルを少しずつ開けて、
車体の姿勢を作りながら走らせる。
その方が、この車には合っている気がします。
トルクチューンは、今のところそのバランスがちょうどいいです。
CVAダンパーが装着された状態で購入
足まわりのは、購入時から装着されていたものです。
フロントはソフトスプリング。
リアはミディアムスプリングです。
自分で一から組んだ仕様ではありませんが、実際にダートで走らせてみると、路面の細かな凹凸を吸収しながら車体が自然に動き、自分が目指しているラリー寄りの走りに合っています。
加速やコーナーでサスペンションが仕事をしている様子が分かるのも、見ていて楽しいところです。
前オーナーが施した工夫を活かしながら、今後は自分の走らせ方に合わせて調整していきたいと思っています。

サスペンションストロークも購入時から増やされていた
このTT-02は、購入した時点ですでにを増やす加工が施されていました。
自分で車体を加工したものではありません。
オンロード中心なら必要以上に大きなストロークは必要ありませんが、ダートを走らせたい自分の用途には好都合な仕様でした。
実際の車体を見て、「こういう方法でTT-02の足を動かせるのか」と参考になりました。
今後はこの仕様をベースに、実際の走りを見ながら少しずつ調整していくつもりです。
切れ角も購入時から増やされていた
ステアリングのも、購入時からノーマルより増やされていました。
これも自分で加工したものではありません。
ダートでは、舗装路よりも車体の向きを積極的に変えたり、リアが流れたときに修正舵を当てたりする場面があります。
そういうときに、切れ角に少し余裕があるのは操作しやすいと感じています。
ただし、切れれば切れるほどいいわけではなく、舵角が大きすぎると動きが急になりすぎます。
今後は、自分の操作感に合う自然な範囲を探しながら調整していきたいと思っています。
フルベアリング化は、地味だけど基本
も済ませています。
これは見た目にはほとんど分かりません。
でも、駆動系をスムーズにしておくのは基本だと思っています。
ラジコンの改造というと、つい目立つパーツに目が行きます。
アルミパーツ。
モーター。
ダンパー。
タイヤ。
でも、こういう地味な部分を整えておく方が、長く遊ぶうえでは大切なのかもしれません。
特に中古車をベースにしているので、一度基本部分を確認して、自分が納得できる状態にしておきたい。
そういう意味でも、フルベアリング化は早い段階でやって良かったと思っています。
見た目も「ラリーカーらしく」したい
走りだけでなく、見た目も少しずつ変えていきたいと思っています。
今考えているのが、
OZ Racing風の白いホイール
と、
マッドフラップ
です。
ランチア・デルタには、やっぱり白いラリーホイールが似合います。
そしてマッドフラップが付くだけで、一気に競技車らしい雰囲気が出る。
性能にどれだけ影響するかと言われれば、大きくはないでしょう。
でも、ラジコンは眺める趣味でもあります。
走り終わって家に持ち帰り、机の上に置いたときに、
「やっぱりカッコいいな」
と思えることは大事です。

ラジコンだからできる「理想の一台」
実車なら、こんなふうに簡単にはいきません。
サスペンションを変える。
ホイールを変える。
切れ角を変える。
ボディを変える。
失敗したら元に戻す。
どれも、お金も時間もかなりかかります。
でもラジコンなら、もっと気軽に試せます。
もちろんパーツ代はかかります。
失敗もします。
それでも、実車に比べればずっと自由です。
子どもの頃、ラジコンには「本物の車に乗れないから」という意味もありました。
今はもう、本物の車を運転できます。
それでもラジコンが楽しい理由の一つは、
実車ではなかなかできないことを、自由に試せるから
なのかもしれません。
完成させるより、育てている時間が楽しい
このTT-02ランチア・デルタは、まだ完成していません。
たぶん、しばらく完成しないと思います。
タイヤも試したい。
ホイールも変えたい。
マッドフラップも付けたい。
サスペンションも、もう少し調整してみたい。
実際に走らせたら、また別の不満が出てくるでしょう。
でも、それでいい。
むしろ、
「次はどこを変えよう」
と考えている時間こそが楽しい。
完成品を買って終わりではなく、自分の理想に少しずつ近づけていく。
今の僕にとって、このデルタはそういう一台です。
速さを競うためではありません。
土の上を、実車のラリーカーみたいにカッコよく走らせたい。
そのために、これからも少しずつ育てていこうと思っています。

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