子どもにラジコンを買おうと思ったとき、意外と迷います。
まずは安くて手軽なものがいいのか。それとも、壊れても直せる本格的なものを選ぶべきなのか。
我が家では、ジョーゼンのおもちゃ系RC、リタオサンの小型本格RC、そしてタミヤ DT-03 ネオマイティフロッグを実際に親子で試してきました。
使ってみて分かったのは、価格や速さだけでは決められないということです。子どもの年齢、遊ぶ場所、そして親がどこまで充電や整備に関われるかによって、ちょうどいい一台は変わります。
この記事は、おすすめランキングではありません。我が家で試した3種類のRCを振り返りながら、それぞれの良さと課題を整理してみます。
子どもにラジコンを買う時、意外と難しいこと
子ども向けのラジコンを探すと、大きく分けて二つの考え方が出てきます。
一つは、まずはで気軽に遊ぶこと。もう一つは、最初から部品交換や修理ができる本格的なRCを選ぶことです。
おもちゃ系RCは、難しい知識がなくても始めやすい。一方、本格的なRCは長く使えますが、準備や整備まで子どもだけで完結できるとは限りません。
つまり、選んでいるのは車だけではありません。
子どもがどこまで自分で扱い、親がどこまで一緒に関わる趣味にするのか。
そこまで考えると、「安いものか、本格的なものか」という二択だけでは決めにくくなります。
最初の一台はジョーゼンで良かった
親子でラジコンを楽しむきっかけになったのは、ジョーゼンの「1/24 ジープ ラングラー ルビコン」でした。
ブックオフで見つけた中古品で、価格は980円。
状態は完璧ではありませんでした。フロントサスペンション周辺が破損していて、前オーナーが修理した跡も残っていました。
それでも、走らせてみれば親子で十分に楽しめました。そしてこの一台が、僕自身にとっても40年ぶりにラジコンを再開するきっかけになりました。
980円の中古RCが、止まっていた趣味をもう一度動かしたことになります。
完璧な状態でなくても、趣味の入口になる価値はある。最初の一台としてジョーゼンを選んだことは、良かったと思っています。
その後、同じジョーゼンのおもちゃ系RCであるボブキャットも新品で購入しました。
これはジープとのグレード差を比べるためではありません。中古のジープで遊んだからこそ、「同じおもちゃ系RCを新品で買ったらどうなのか」を試してみたくなったのです。
新品で遊んでみても、おもちゃ系RCの手軽さは魅力でした。ただ、長く付き合う趣味として考えると、修理や部品交換、調整の余地には別の課題が見えてきました。
それはジョーゼンが悪いということではありません。気軽に遊ぶためのRCと、手を入れながら長く使うRCでは、そもそも役割が違うのだと思います。
小型本格RCという選択肢
次に試したのが、リタオサンの小型RCでした。
価格は約1万円クラス。小さくて持ち運びやすく、見た目は本格的です。走らせるとしっかり速度感があり、子どもの満足度も高い。
おもちゃ系RCより本格的で、大きなホビーRCより手軽そうに見える。
最初は、「これなら親子RCの理想に近いのでは?」と思いました。
実際、価格を考えればとても魅力があります。コンパクトな車体から想像する以上に速く、持ち出す負担も少ない。子どもが「速いラジコンを走らせたい」と思ったときの満足感もあります。
一方、使っていく中で、モジュール式バッテリーのコネクタが脱落したり、バッテリーの固定に気になる部分が出たり、プロポの調子に悩んだりもしました。
リタオサンは単なる失敗例ではありません。約1万円で、このサイズと見た目、速度感を楽しめるのは大きな魅力です。
ただし、「買ってすぐ楽しむ」だけでなく、「壊れたときに直しながら長く付き合う趣味」として見ると、手軽さとは別の課題もある。実際に使ったからこそ、その両方が見えてきました。
ホビーRCの魅力と、初心者への壁
そして現在、最もよく走らせているのが、タミヤ DT-03 ネオマイティフロッグです。
DT-03はです。
壊れても部品を探して直せる。モーターやダンパーを替えられる。走らせ方に合わせて調整できる。そして、少しずつ自分たちの一台に育てていけます。
後輪駆動なので、スロットルの開け方で車の動きが変わるところも面白い。単に速いだけではなく、操作そのものを楽しめるRCです。
ただし、こうした長所が、そのまま初心者や子どもへの優しさになるとは限りません。
DT-03はで、小学3年生の子どもにとっては大きく、持つと重い。車体だけでなくプロポやバッテリーもあり、公園へ持っていく準備も簡単とは言えません。
走らせる前には充電が必要です。走らせた後は砂や埃を落とし、壊れていないかを確認する。調子が悪ければ、RC用語や車の構造を調べる必要もあります。
現在の我が家では、充電、整備、修理、セッティングは父親の担当です。子どもは主にプロポを操作しています。
親子で楽しめてはいます。でも、父親が準備した車を子どもが走らせるだけなら、これは本当に子どもの趣味と言えるのか。
ホビーRCが長く付き合えることは間違いありません。一方で、子ども自身が扱える範囲との間には、まだ埋めたい距離があります。
どれが正解なのか
我が家で試した3種類を、現在の実感で整理すると次のようになります。
これは優劣やおすすめ順位ではありません。遊び方と親の関わり方によって、評価は変わります。
| ジョーゼン (おもちゃ系RC) | リタオサン (小型本格RC) | DT-03 (ホビーRC) | |
|---|---|---|---|
| 価格目安 | 数千円程度 | 約1万円前後 | 走行可能状態で約2万円〜 |
| 始めやすさ | ◎ | ○ | △ |
| すぐ遊べる | ◎ | ○ | △ |
| 持ち運び | ◎ | ◎ | △ |
| 速度感 | △ | ◎ | ○ |
| 操作の楽しさ | △ | ○ | ◎ |
| 修理性 | △ | △ | ◎ |
| 改造性 | △ | ○ | ◎ |
| 長く付き合う | △ | ○ | ◎ |
※価格は購入時期やセット内容によって変わるため、目安です。
トイラジには、趣味の入口としての価値があります。難しいことを考えず、親子でまず走らせてみる。その最初の体験が、次の興味につながるかもしれません。
小型本格RCには、持ち運びやすさと性能を両立できる魅力があります。価格やサイズを考えると、親子RCの有力な選択肢です。ただ、長く使うなら修理や部品、個体の状態も含めて考える必要があります。
ホビーRCには、直し、改造し、育てていく楽しさがあります。その代わり、子どもだけでは難しい部分があり、親の関わり方が大きくなります。
どれにも、向いている遊び方があります。だから今のところ、「これを選べば正解」とは言えません。
我が家の最適解はまだ探している途中
子どもが自分で持てて、準備できて、思い立ったときに走らせられる。
それでいて、壊れたら直せて、少しずつ上手になり、長く楽しめる。
そんな一台が理想ですが、手軽さと本格さを両立するのは簡単ではありません。
今は父親が準備や整備を担当し、子どもが走らせる形でも、一緒に公園へ行って同じ車の動きを見ている時間は楽しい。
その一方で、少しずつ子ども自身ができることを増やせたらとも思っています。
我が家の最適解は、まだ探している途中です。
親が全部やるのでも、子どもに全部任せるのでもない。
親子で楽しめる、ちょうどいい距離感を探しながら、これからもいろいろなRCを試していこうと思います。

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